設計(のコツ)を知ると、家づくりがもっと面白くなる
おしゃれで素敵な空間をセンスで生み出す。
というのが、一般的な「デザイン」のイメージではないかと思います。
(設計事務所が行う「設計」もデザイン行為の1つです)
それができてしまう人は、それはそれで凄いことですが、実際には
デザインは、むしろ地味な作業の積み重ねです。
目の前に並んだ条件を1つ1つ整理していく事で空間を形づくること、あるいはその整理の仕方そのものをいいます。
法への適合性、耐震性能や断熱性能、コストから心地よさ、美しさ、使いやすさ、街並みや風景との共存などなど・・・様々な条件を天秤にかけ、バランスさせていきます。
デザインは地道。でも面白いです。
その面白さは、例えるならパズルやクイズ、ミステリー小説を推理しながら解く時の、あの面白さに似ているかもしれません。
そして、囲碁や将棋に定石があるように、
デザインにもいくつかコツというか、セオリーのようなものがあります。
(すべて任せるよ、と言っていただけるのもとても嬉しいのですが)
もしデザインを一緒に楽しんでいただくことができれば、家づくりはもっと面白くなると思いますし、出来上がる空間はきっとより良いものになります。
なので、
今まで設計した作品の紹介も兼ねながら、普段建築を考えるときに建築家として大事にしている事をいくつか文章にしてみようと思っています。
※随時、追加していく予定です
お暇があれば、ぜひご覧ください。
建築の場合、設計できるのはあくまで敷地の中だけ。 ですが、同じ敷地でも都会のビルの間なのか、郊外の住宅地なのか、はたまた山の奥深くなのかで敷地の中の状況は全く違ってくるはずです。 視野を広げることで見えてくる建築の姿があります。
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意外と「家はかくあるべきである」みたいな固定観念がそこかしこに潜んでいます。
自分たちの叶えたい暮らしから空間を考えていくと、
思っても見なかったけど・・・
普通じゃないけど・・・
なんでこんなにしっくりくるんだろう、という暮らしに出会えたりします。
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経済性だけを追求するなら四角い箱型にして、世の中で最も流通している商品を組み合わせてつくるのが一番安上がり。ですが人間そう簡単に割り切れるものではありません。
合理性の中に遊び心をプラスすれば、一層愛着の湧く建物になってくれます。
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これは絶対に外せない!と思っていたはずの「叶えたい」が、
敷地や予算、法律等々の制限でどうしても実現できない・・・ということは残念ながらよくある話。
そんな時は、ちょっと視点をずらして考えてみましょう。
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