少し前のプロジェクトから、金属屋根の下地に樹脂製の通気シートを使っています。
ガルバリウム鋼板の屋根は軽く、耐候性も良いので標準的に使っているのですが、
放射冷却の影響が大きく結露のリスクがあること、軽いために雨音が響くことがデメリットとして挙げられます。
結露が起こると天井内や、野地板と呼ばれる屋根の下地材にカビが発生する可能性があります。
そんな2つの問題を解決してくれるのが、上述の通気シートです。
2種類あって、下のなみなみの方が新しい製品です。
上の方をKAH 川名山町の住宅で使用したのですが、劇的に雨音が響かなくなりました。
下の写真はMMH みよしの住宅で使用しています。
結露に関しては、通気層を設ける(角材との地合板を通常の屋根の上にさらに重ねる)方法もありますが、
この製品を使うとその手間も省けます。
何より雨音が軽減されるのが大きいです。
断熱材も雨音を吸収する効果があるので、KAH 川名山町の住宅では平屋ですが多少の雨では気づかないほど。
コストがかかるのが玉に瑕・・・ですが、それに見合う効果があるのではと思っています。
こういう製品の開発も面白そうです。